龍虎の和彫り、他

和彫り背中青大将鬼観音閻魔鯉

本日紹介したい写真はZERO佐世保店在籍、彫こうによる和彫り集!!

本日スポットを当てたいのは一番上の写真です♪

★龍&虎

「龍虎」と聞くと、皆様どんなものを思い浮かべますか?

例えば・・・

◊龍虎

強大な力量を持ち、優劣つけがたい実力を持つ二人の英雄や豪傑のライバル関係を表す文言。

龍は空の覇者、虎は陸の覇者、という話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

◊虎

個人的に和彫りの虎を見て一番最初に思い出されるのは、「山月記」です。

中島敦のデビュー作と言われている短編小説です。

大まかに話すと、

秀才・高所得・自信家の官吏が、詩人に転職し富と名声を得ようとします。

しかしそう上手くはいかず、困窮と屈辱により、狂って虎になってしまいました。

虎になった官吏は、森の中へ身を隠します。

しかし、ある日食べようとした人間は、昔の親友でした。

僅かながら理性が残っていた官吏は、

親友に自分の情けなさを吐露して、森の中へ消えていく。

官吏が虎へ変わってしまった理由は、くだらないプライドと臆病さのためだった、という話です。

 

次に思い出すのは、「牡丹に唐獅子 竹に虎」です。

虎は猛獣ですが、象には勝てません。

では象に出くわした時、虎はどうするか?

なんと、竹やぶに逃げます。笑

象の様な巨体は竹やぶに入ることができないからです。

また象牙は竹やぶの中に入ると、割れてしまうとか。(急な温度差や冷えに弱いそうです!)

そのため、猛獣の虎のよりどころはまさかの竹やぶだったのです。

本日のお写真をよく見てみると・・・・・・(^^)

虎が竹やぶから姿を表して威嚇しております。彫師の豊富な知識が伺えますね♪

 

和彫り背中青大将鬼観音閻魔鯉

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です